早くも10月
もう10月だなんて。嘘でしょう。
数字としてみると信じられないのだが、なんだかもうすっかり秋だ。秋は好きになって、あまりにうつくしい思い出がおおすぎて またすこし苦手になってしまった季節。懐古的になるのが簡単すぎていけない。
最もここ一年くらいずっと、懐古的というか夢のなかに暮らしているようなふわふわしたかんじなのだけれど、でもまだ一歩踏みとどまっていると思っている。
だが、秋は別問題なのだ。のりきれるかな。
本当は、なんとなく上昇気流が来ている気がしなくもないのだけれど、乗るのに戸惑っている。えいと勢いよくいってしまえたらいい。あるいは、私をさらりと気流がさらってくれたなら…。
懐古するのは好きだし、それ自体が悪いことだとも思っていないけれど、でも現実が流されるだけでちっとも進んでいないのに 思い出ばかり掘り進めてしまうことはやっぱり だめなのだろう。まだ私も世間一般的には若いと言われる年齢であるだろうし、新しいうつくしいものを見つけられる旅に、進める内は進まなくちゃいけないんだろうな。臆病者だから、今持っているものだけでじゅうぶんだと満足しているだけで。