キシキシぷらむ視界

だらだらと長いだけの日記と、ちょこちょこと創作メモのような何かがあるブログ。

2014年を振り返って


12月には、一年を振り返って記事を書く。それが私の日記における毎年の習慣。今年は早いけど、もう振り返ってもいいかな。

様々な事象に心動くことはあるけれど未だ記す術を知らない。何を書いてもぼんやりとした言葉しか出て来ないだろう。ならば、もう少しそれらについての言及からは逃げていたい。だから個人的なことだけを箇条書きしてみるとする。

手痛い言葉を貰いながらも自分なりのことをしまいぞと開き直った春。
自分は暑さにとことん弱いのだなと実感した夏。
階段を昇って籠もって捨てて捨てて選んで捨てて捨てることを選び続けようと決めた秋。
十年の先を決定しかねないターニングポイントを迎えた冬。

痛む頭。庭の木々に差す影の迷路。躊躇いを振り切った冷淡さ。焼ける喉。シトラスの苦味。静かな闇。遠くなった連絡先。見上げた霧雨。飽くなき欲望。言葉にならない絶望。往生際の悪い希望。再現しきれないスープ。出会って繋がって離れていくこと。開かれる視界。耳元でうなる風。伝う汗。隠されていた窓。大理石の床。千切れる糸、布。溢れるはなしことば、声。ぬくもり。オレンジの照明。淡く白い潤い。追憶、デジャヴ。あの頃は誰にも伝えなかった一言。

些細なことばかりが積み重なって今日の私がいる、という凡庸さ。

以前の私はいわば変身を求めていた。あまつさえそれが劇的であるように願ってさえいた。子どもが転校に憧れるような安易なやり口で、新しい自分を欲していたように思う。
今では変化があれば上等だと思っている。そして、それはゆっくりと、何年も何年ももったいないほどの時間をかけて起こることなのだろうと予感している。

しかし、まあ、ちょこちょこと変わるものもある。短絡的なものだから、結構しょっちゅう考えや感情が左右に揺れ動き、言動にどうも一貫性が無い。
スパーリングで人と向かい合うのが怖いと呟いた舌の根も乾かぬ内にそれを克服している。そう、乗り越えたのだ。素晴らしいじゃないか。

今年はもうこのブログは更新しないかな。たぶん。一足早いけど、来年もよろしくおねがいします。


ぷらむ