キシキシぷらむ視界

だらだらと長いだけの日記と、ちょこちょこと創作メモのような何かがあるブログ。

限りなく透明に近いグリーンなデュラハン


道が、常にあなたの前にありますように。
風が、いつもあなたの背中を押してくれますように。
太陽が、あなたの顔を暖かく照らし、
雨が、あなたの畑に優しく降り注ぎますように。
そして、再び会う日まで、
神様が、そのてのひらで、
あなたを、優しく包んで下さいますように。

アイルランドの古い祝福の言葉らしい。
確かこれは、とあるSSで見つけた文句だったと思う。そう、あれは赤蛮奇、カップリングは……こほん。
なかなか美しい祈りだと思う。アイルランドらしい素朴さもあって、心地良い感じになる。

現代の日本ではあまり固有の宗教を持つ事は歓迎されない傾向にあると思う。それにはそれなりの理由があるのだし、文化の一つでさえあるのだろうから良いも悪いも無い。
だが、信仰を否定するのは頂けない、と言うのが私の信条だ。信仰とは必ずしも組織的な宗教とは結びついていない。日々の暮らしの大切な核をどこに置くかという事で、それは本当に人それぞれだ。その聖域はそう簡単には侵されないとしても、やはり攻撃されたら悲しい気持ちになる。

そんな事を何となく考え続けて来た結果として、どこの何者とも知れぬ神に向かって、今では私はこんな風に祈る。

あなたの存在を必要とする人々の祈りに合わせて祈ります。必要としている人のもとに、必要とされる希望と力がありますように。

我ながら逃げ道だらけの祈り方だと呆れてしまう。

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