キシキシぷらむ視界

だらだらと長いだけの日記と、ちょこちょこと創作メモのような何かがあるブログ。

頭痛の話



最近、頭痛が日常の一部と化している。
もともと頭痛持ちではあるが、ここのところの痛みは恐らく身体のサイクルと猛暑の所為だと思われる。
数年前までは梅雨だろうが台風だろうが何ということも無く、頭痛と言ったら偏頭痛以外にあり得なかったのに、やはり身体は日毎、年毎に変化して行くものらしい。悔しい。
この猛暑の中(35℃オーバー)国境へ向かう道すがら頭痛を紛らわせる為に、マイヘッドエイク(偏頭痛はマイグレイン)レベルを纏めてみる。

レベル1 豆腐の角に頭をぶつけた時の精神的苦痛(未体験。気分が悪くなる程度)。
レベル2 アイスを食べた時にたまにやって来る地味な痛み。短時間で治まる。
レベル3 泣いたり笑い過ぎた後にやって来る、テンションを左右する痛み。
レベル4 アロマなお香を密室で焚いた時の軽い鈍痛(仏壇のお線香なら問題ない)。
レベル5 思いがけず
12時間程度の連続睡眠から目覚めた時の鈍痛。正確に言うと頭痛で覚醒する。
レベル6 軽い偏頭痛。食後に鎮痛剤を飲めば数時間で何とかなる。つまり食事は可能。
レベル7 偏頭痛。視界に異常が出た後で起こる強い頭痛。半日から24時間は続くが食事はほぼ不可能。だけど鎮痛剤は飲む。
レベル8 過酷な偏頭痛。寝ている間に発作が始まることが多く、夢の中でもほぼ視界を塞がれた状態で必死に鎮痛剤を探している。現実に引きずり出されても世界はセンスの悪い色と模様に包まれていて、既に極めて辛い頭痛が勃発している有り様。更に運が悪いと何度か嘔吐する。不安と恐怖でいっぱいなのでそのたび鎮痛剤を飲む。
レベル9 苛烈な偏頭痛2日連続。水分を補給するのも精一杯。水分しか胃に到達しない。
レベル10 神に縋り仏に慈悲を乞い藁をも掴み人生に絶望する偏頭痛。様々な面で記録更新。筆舌に尽くし難い。死を覚悟する。

今日はレベル5と6の間あたりだろうか。iPhoneと向かい合っていられるのだからまだギリギリ大したことはない。でも痛いものは痛い。
思えば偏頭痛を含め、頭痛とは5歳からのお付き合いになる。これだけ長期間に渡る間柄ともなれば痛みの質も変わろうというもの。また、私自身の頭痛への考え方も終わりなき旅を続けて来た。結論としては、偏頭痛では死なない。寝ていれば良い。生きている間は何事も永遠ではない。
普通の頭痛でどうも尋常ではないと感じたら、きちんと検査をする必要はある。将来は定期的にMRIやCTでチェックしておくのがベストだろう。
だが、偏頭痛はどんなに苦しくても必ず治まる、言わば一時的な発作である。じたばたしても始まらない。その程度のことで神も仏も藁もあったものじゃない。いや、藁はあるか。
(言うまでもなく、あくまで私のケースの話である。連日、想像を絶する酷い偏頭痛で日常生活すらままならない重篤な患者さんがいらっしゃることも知っている。精神的にも相当お辛い事だろうと思う。私には祈る以外何も出来ない)

それにしても、世の中には頭痛とは無縁という人も存在すると言うのだから分からない。もう心底から恨めしい程に羨ましい。
しかし私は今までの人生で骨折したこともなければ、海外に出るまでは歯医者にかかったことすらなかった。
不健康ではあるけれど、基本的にしぶとく強運なのでそう簡単には肉体的に滅びない妙な自信がある。
何だかんだとバランスが取れているのだろう。と、つらつら書いている内に頭痛が治まって来た。これは薬が効いたのか、はたまた気は心なのか。人体とは奥深い。