キシキシぷらむ視界

だらだらと長いだけの日記と、ちょこちょこと創作メモのような何かがあるブログ。

痛み


かゆい、と思ったところを掻いてみると、違う、ここじゃない、と感じる。
この空振りは何なのだろうと首を傾げつつ、未だ残るかゆみのありかを探して肌をまさぐる。
確かに肘のあたりにそれを覚えたのに、意外なことにその手の薬指に辿り着いた時の微かな驚き。
これは何なのだろう。神経の回路がどこかで絡んでしまっているのか。
かゆみという曖昧な感触。人には見つけてもらえない、時に自分ですらその行く末に惑うもの。
もともとは、痛みと根源を同じくしていると聞いたことがある。
だからか。
痛みも、ふとしたはずみでその正体を見失うのは。
どこが痛むのか。
どうして痛むのか。
いつ、誰が痛めたのか。
痛みを治めるにはどうしたら良いのか。
分からない。
痛めつけられなければならない理由を教えてくれたら、答えが出るだろうか。
この疼き。昼といわず夜といわず、じくじくと成長していくようで停滞し、かといって静まりもしないもどかしさ。苛立ち。
何を訴えているのか。
私だけにしか、それを知る術はないとしたら、単なる痛みをこえて悲しみにすらなる。
孤独のサインを見せつけられているようで。

3ヶ月前くらいから恋人氏
が手の痺れを訴えてるんですよ。ふと見ると手が震えている。時折持っているペンを落としたり、力を入れるとつりそうになると言う。聞く限りでは震えの元が骨なのか肉なのか皮なのか分からないけれど、神経系のどこかしらが今きっとおかしい。
どこかにぶつけたのかなあ。実際、空手をやっている故に各所で各部を殴打したりするのでいちいち憶えていられない。
触っても痛みが増す訳ではないので放っておいても大丈夫だろうけど、何となく気になる。やはり心因性、なのかな。

私の恋人氏は360度どこから見ても素晴らしい。実際、彼とのやりとりは私にとってケアという言葉に近い。信頼出来るパートナーがいる人間は強いということを思い知る日々を送っている。無理を言って負担になりたくはないし支えたいと思うのだけれど、どうもうまくいかないな。


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写真は特に意味はない。朝のウォーキング中に見かけたリアルドナドナ。