キシキシぷらむ視界

だらだらと長いだけの日記と、ちょこちょこと創作メモのような何かがあるブログ。

そらのうた


BUMP OF CHICKENの、とりわけ空を描写した歌に惹かれるのだなと気づいた今日このごろ。
「(please) forgive」とか「beautiful glider」とか。
様式美としてここで3曲目を並べ置きたいのだが、ひたすら記憶を探って出てきたのが「ベンチとコーヒー」とはこれ如何に。いや、とてつもない個人的見解においては、ほの白い寒空の下で繰り広げられる情景の断片が浮かぶのでさほど間違いではないのかもしれないのだけれど、他者の賛同はなかなか得がたかろう。

ここからはちょっとした自慢まじりの小咄。
かつて「真っ赤な空を見ただろうか」をはじめて聴いた時に、ふっと頭に浮かんだ友人がいた。
そのことを伝えてみたところ、私は「stage of the ground」がすごくあなたらしいなあと思うのよ、などと、バンプのメンバーさんにだけは知られてはならぬとばかりにもったいなさすぎるお言葉を頂戴したことがある。
偶然にも、どちらも空を謳っている感がある。それとも必然なのかな。

しかし、こうやって並べると、なんだろう……どちらも好きな曲なので嬉しいのだけれど、なんというか、そんなに私って迷いが深い人間に見えるのだろうか。
まあ、ストラビンスキーなどの不協和音にたとえられたらそれはそれで反応に困るのでやはりありがたく思うのだけれども、どうにも彼女たちの洞察力には敵わなくてちょっと悔しいな。
実際、いま「(please)forgive」「beautiful glider」の歌詞に癒やしてもらったり打ちのめされたり、頭と心が慌ただしいので、時としてどうにもふらふらしているのは事実なのだ。

バンプで空の曲といったら「天体観測」があるじゃないかと今になって最も有名であろうところに一周巡って辿りついたところ。

ぜんぜん関係のない話になるが、
forgiveは、与えて、許す。
forgetは、得て、忘れる。
語源や言葉の成り立ちが気になって仕方がない。
何を与えたら許すことができて、何を得たら忘れられるのか。どんな知恵がここに巡っているのだろう。